皆さんはゴキブリ退治などに何を使われていますか。
おそらく室内でしよう出来る殺虫駆除剤を使用されているのではないでしょうか。中でもバルサンはブランドが誕生して70年という長い歴史があり、定番の商品ですよね。バルサンは一軒家は勿論のこと、マンションやアパートなどの集合住宅でも使用できて大変便利です。
そんなバルサン使用後の後始末には鉄則5か条があります。
・害虫の死骸がないかを確認する
・火災報知器を元に戻す
・床を掃除する
・肌や口に触れるものを水洗い、水拭きする
火災報知器はカバーをしないとバルサンで誤作動を起こしてしまうので使用前に必ずカバーをしますが、使用後うっかり外し忘れてしまうと万が一火災になった時に作動しなくなるので、必ず元に戻すのを忘れないでくださいね。
今回はこのバルサンを使用した後の掃除や後始末について解説していこうと思います。
バルサン使用後の後始末に掃除と換気は外せない
バルサンの使用後の後始末には掃除と換気は必要不可欠です。
なぜならバルサンの殺虫効果のある薬剤が人体に悪影響をもたらす可能性があるからです。
赤ちゃんやペット、また金魚や熱帯魚などの小動物などにも影響をもたらすと言われています。家の隅から隅までに効き目をもたらす分、影響も大きくなってしまうので、薬剤の悪影響を受けないように使用後はしっかりと換気をしておく必要があります。
ちなみにバルサン使用直後は室内の薬剤が混じった煙を吸い込まないようにマスクをしたりハンカチやタオルで口元を覆ってから換気をするようにしてくださいね。
またゴキブリ駆除やダニ退治は後始末までして駆除完了といえます。
バルサンの使用後はもちろん薬剤の影響を受けて死んだゴキブリやダニの死骸が家中に転がっています。
このゴキブリやダニの死骸をそのままにしておくのは気持ちが悪いだけではなく、衛生面的にもよくありません。またゴキブリが再繁殖する危険性もはらんでいます。ゴキブリは雑食です。恐ろしいことに自分の仲間達の死骸を食べて生き延びる生き物なのです。そのため死骸を放置するということは憎きゴキブリ達に餌を与えているのと一緒なのです。
こういった理由からしっかり駆除後の後始末が必要な事が分かりますね。
バルサン使用後の換気時間はどれくらいが適切か
バルサンを使用した後、換気する時間は具体的にどれくらいがベストなのでしょうか。
換気してどれくらい経過したら普通に部屋に入室して過ごして良いものか気になりますよね。
換気時間はバルサンの種類にもよりますが、最低でも30分、出来れば1時間ほど換気すると良いでしょう。30分~1時間以上は換気を行わないと、室内にバルサンの殺虫成分が残っていて、それを吸い込むことで気分が悪くなってしまったりしますよ。
バルサンはきちんと換気をしていないと人体に悪影響を及ぼすこともあります。特に小さいお子さんやペットがいるご家庭や皮膚や体の弱いご家族がいる方であれば尚更きちんと
換気をした方が良いでしょう。
それだけ強くないと憎きゴキブリたちは退治できないということなのかもしれませんね。
しかしゴキブリを退治するために人間や大切な家族を害してしまっては大変です。
バルサンに記載されている説明書を読んで具体的にどれくらい換気すべきかを知っておくといいでしょう。というのも先ほど30分から1時間程度の換気というお話をしましたが、バルサンの種類によって必要な換気時間が変わってくるのです。このため今一度説明書に書いてある換気時間を確認すると良いでしょう。
ちなみにどのバルサンでも3時間ほど換気していれば完全に空気が入れ替わり害はなくなりますので目安としてください。
バルサンが終わった後に死骸ないときはどうするか
バルサンを使用した後に死骸が見つからない時ってありませんか。
こういった時はまずはどこかにいるはずの死骸を必ず見つけるところから始めます。
よくいる場所は冷蔵庫などの家具の下や裏です。あとは畳の裏などひっくり返せるものは
全てひっくり返しましょう。
それでも見つからない場合は、残念ながらバルサン後でも死なずに生きてどこかに潜んでいる可能性があります。
天井が高いご家庭などはバルサンの煙が分散してしまい十分な効果を発揮できない場合があります。
また、バルサンは卵には効果がないとされています。そのため数週間後には卵が孵化して
成虫となりまたゴキブリが現れることがあります。
このため、今回使用して死骸がみつからず生きている可能性があることと、新しい命が誕生していることを考慮して2週間後にもう一度バルサンを使用してみると良いでしょう。
ゴキブリ駆除は死骸を処理するまで完了とはいえません。残念ながら何度も根気強く試してみて駆除するしかありません。
バルサン使用後に水拭き・拭き掃除する場所はどこか
赤ちゃんやペットがいるご家庭は特に、床や家具をなめたり口にしたりしても大丈夫なように水拭きや拭き掃除をしておくと良いです。
では具体的にどこを水拭き・拭き掃除をしておけば良いかというと
・食器棚
・床
・窓
・手すり
・階段
・ドアノブ
・タンスや棚
・椅子、ソファ
です。人が頻繁に触れるところはやっておいた方が良いでしょう。
また水拭きは対象箇所をタオルで2度拭きすると良いでしょう。床もカーペットは掃除機をして、フローリングはモップをかけるようにしましょう。クイックルワイパーでも大丈夫です。
こんなに広範囲だと大変面倒ですよね。そういった場合はバルサンを使用する前にあらかじめおもちゃや食器、パソコンにはビニール袋をかけて密閉しておくと良いでしょう。
またテレビや電話機などの電子機器は無理にカバーをする必要はありません。光学ドライブを搭載しているパソコンやDVDプレーヤーなどは薬剤の影響を受ける可能性があるのでカバーが必要です。
ちなみに歯ブラシなど直接口に入れる物は水洗いしてから使用することも出来ますが、心配な方は棚の中にしまっておくか新しい物へ取り替えたほうが安心ですよ。
自分達がバルサンのダメージをくらわないようにするために必要なことなので、できれば念入りにお掃除しましょうね。
バルサン後の後片付けで掃除機がないときはどうするか
薬剤で退治したゴキブリやダニの死骸を除去するために畳やフローリング、絨毯などを掃除機がけするとよいとされています。
しかし一人暮らしや引っ越してきたばかりなど掃除機のないご家庭もあるでしょう。
そういった場合はできれば掃除機を購入した後にバルサンを使用するのが一番ですが、
家にあるもので代用が可能です。
・クイックルワイパー
・ほうき
・モップ
絨毯は念入りにコロコロをすれば掃除機の代用が可能です。またフローリングはモップやほうき、クイックルワイパーを使い分けて掃除するとよいでしょう。
まとめ
ゴキブリにもいろいろ種類があり、その中でもやっかいなのが抵抗性チャバネゴキブリというものです。これは同じ殺虫剤を使用することで本李致命的である殺虫剤に耐えられる能力を備えて進化したゴキブリです。なかなか駆除できないことで現在都市部で問題になっています。また、一般家庭でよくいるとされるクロゴキブリはほぼ1年かけて成虫になります。その生態を十分理解し、定期的にバルサンで駆除していく必要があります。
憎きゴキブリを駆除するのは相当面倒ですし大変ですよね。しかし衛生的で住みやすい居住空間を手に入れるためにできれば年4回の使用をおすすめします。
そのたびに掃除をするのはたいへんですが、ビニール袋で薬剤がかかりそうな場所を覆うなどすることで少しは掃除の手間が省けるので、工夫しながらやっていきましょう。